西教寺のいぶき
境内には大阪府指定天然記念物である推定樹齢500年以上のイブキの大木があります。
本堂
現在の本堂は、文化5年(1808年)に再建されました。
間口は15m、背面に茶室・奥座敷がございます。浄土真宗の通則に従い、堂の前に外陣を、後方には上段の内陣および左右対象の餘間(余間)を設け、外陣正面に広縁・向拝を付けています。
正面は、浄土真宗本堂の定法を遵守して三間になっています。また、内陣は金箔や極彩色で華やかに飾られ、格天井には草花の彩画が描かれています。
間口は15m、背面に茶室・奥座敷がございます。浄土真宗の通則に従い、堂の前に外陣を、後方には上段の内陣および左右対象の餘間(余間)を設け、外陣正面に広縁・向拝を付けています。
正面は、浄土真宗本堂の定法を遵守して三間になっています。また、内陣は金箔や極彩色で華やかに飾られ、格天井には草花の彩画が描かれています。
式台玄関および書院
本堂の左手につながる、本瓦葺の入母屋造建物。
正面には式台があり、その後方には六畳の玄関、さらに四畳を介して、八畳と六畳からなる書院があります。
式台には正面内法に筬欄間(おさらんま)を立て、虹梁絵様(こうりょうえよう)や蟇股(かえるまた)を波紋や雲紋として飾り、格天井を張って厳かな風格をもたらしています。
正面には式台があり、その後方には六畳の玄関、さらに四畳を介して、八畳と六畳からなる書院があります。
式台には正面内法に筬欄間(おさらんま)を立て、虹梁絵様(こうりょうえよう)や蟇股(かえるまた)を波紋や雲紋として飾り、格天井を張って厳かな風格をもたらしています。
上書院
本堂の後方にある、桟瓦葺・寄棟造の書院。
本堂から二階へ廊下が伸びており、上下階とも八畳二室と縁からなります。とくに、二階奥室は格式が高く、上段の間として座敷飾りを備えています。また、次の間には床に火灯窓があります。
貴人の接遇用として整えられた書院です。
本堂から二階へ廊下が伸びており、上下階とも八畳二室と縁からなります。とくに、二階奥室は格式が高く、上段の間として座敷飾りを備えています。また、次の間には床に火灯窓があります。
貴人の接遇用として整えられた書院です。
手水屋
本堂から見て南東側の前庭にある、本瓦葺・切妻造の手水屋。
角柱四本を内転びに建てて中央に手水鉢を置き、吹き放しとなっています。細部まで建築の技巧が施された歴史的建造物です。
角柱四本を内転びに建てて中央に手水鉢を置き、吹き放しとなっています。細部まで建築の技巧が施された歴史的建造物です。
大門および築地塀
境内正面、薬医門形式の大門と左右に伸びる築地塀。
大門には、妻虹梁(つまりょうこう)上の大瓶束(たいへいづか)に雲紋の笈形(おいがた)を付け、棟虹梁(むねこうりょう)上の束の笈形には、対となる龍を象るなど、力強い造形です。築地塀には壁面に定規筋を二本入れ、端部の貝形に虹梁絵様(こうりょうえよう)や蟇股(かえるまた)を飾り、境内の表構えに風格を醸しています。
大門には、妻虹梁(つまりょうこう)上の大瓶束(たいへいづか)に雲紋の笈形(おいがた)を付け、棟虹梁(むねこうりょう)上の束の笈形には、対となる龍を象るなど、力強い造形です。築地塀には壁面に定規筋を二本入れ、端部の貝形に虹梁絵様(こうりょうえよう)や蟇股(かえるまた)を飾り、境内の表構えに風格を醸しています。
門柱および鉄柵
大門正面に構える、一対の門柱と鉄柵。
門柱には花崗岩(かこうがん)で頂部を宝形に加工し、柱間には上辺をアーチ状とした鉄製門扉を両開きに吊っています。門柱と両端の石柱との間には鉄柵を設け、鏃(ぞく)を付けた長短二種の縦格子を交互に設けています。大門とともに、境内入口の結界を示しています。
門柱には花崗岩(かこうがん)で頂部を宝形に加工し、柱間には上辺をアーチ状とした鉄製門扉を両開きに吊っています。門柱と両端の石柱との間には鉄柵を設け、鏃(ぞく)を付けた長短二種の縦格子を交互に設けています。大門とともに、境内入口の結界を示しています。
鐘楼
境内正面の東門と大門の間にある、本瓦葺・切妻造の鐘楼。
切石布積の高い基壇上に建ち、円柱を貫と台輪で固め、組物三斗で中備に彫刻化した蟇股(かえるまた)を設け、妻虹梁(つまりょうこう)上の大瓶束(たいへいづか)に華やかな笈形(おいがた)を付けています。境内の正面景観を特徴付けています。
切石布積の高い基壇上に建ち、円柱を貫と台輪で固め、組物三斗で中備に彫刻化した蟇股(かえるまた)を設け、妻虹梁(つまりょうこう)上の大瓶束(たいへいづか)に華やかな笈形(おいがた)を付けています。境内の正面景観を特徴付けています。
経蔵
本堂前庭の北寄りにある、土蔵造平屋建ての経蔵。屋根は本瓦葺の宝形造であり、宝珠を載せています。
外部は板軒状の軒まで漆喰塗りとなっており、柱や長押、舟肘木や蟇股(かえるまた)などの細部も漆喰になっています。内部は素木で経棚を設え、堅実な左官仕上げになっています。
外部は板軒状の軒まで漆喰塗りとなっており、柱や長押、舟肘木や蟇股(かえるまた)などの細部も漆喰になっています。内部は素木で経棚を設え、堅実な左官仕上げになっています。
太鼓楼
境内の北東側、角地に立つ二階建ての太鼓楼。本瓦葺の入母屋造で、木造モルタル塗りの建造物です。
一階の西面が出入り口となっており、二階には四面に黒枠の火灯窓が備えられています。外壁は漆喰塗りで、二階に長押を表し、軒は板軒状に仕上げられています。
真宗寺院の伽藍景観を特徴付ける建物です。
一階の西面が出入り口となっており、二階には四面に黒枠の火灯窓が備えられています。外壁は漆喰塗りで、二階に長押を表し、軒は板軒状に仕上げられています。
真宗寺院の伽藍景観を特徴付ける建物です。
東門
境内の東辺南端、鐘楼の隣にある門。本堂脇の式台玄関への入り口にあたり、日常的に使われている通用門です。
一間の薬医門、間口は2.2mで、本瓦葺の切妻造。左右に築地塀があります。
本柱は五平材で、男梁を三筋架け、大斗肘木(だいとひじき)で桁と梁を受けています。
一間の薬医門、間口は2.2mで、本瓦葺の切妻造。左右に築地塀があります。
本柱は五平材で、男梁を三筋架け、大斗肘木(だいとひじき)で桁と梁を受けています。
北門
境内の北辺東寄りにある門。太鼓楼と経蔵の間に建つ一間の薬医門で、間口は2.1m、本瓦葺の切妻造です。
五平の本柱の頂部に冠木を渡し、矩形の梁を三筋架け、鼻先の桁で垂木を受けています。太鼓楼や経蔵、本堂の屋根とともに境内北面の街路景観を整えています。
五平の本柱の頂部に冠木を渡し、矩形の梁を三筋架け、鼻先の桁で垂木を受けています。太鼓楼や経蔵、本堂の屋根とともに境内北面の街路景観を整えています。